第45回全国大会 和歌山大会【報告】

Print Friendly, PDF & Email

日時 : 2012年8月1日(水) ~ 3日(金)
場所 : 漁火の宿 シーサイド観潮
    〒641-0061 和歌山県和歌山市田野82
    TEL : 073-444-0111(代)  FAX : 073-445-6048
    http://www.kancho.co.jp/
主催 : 技術教育研究会

後援 : 和歌山県教育委員会・和歌山大学

記念講演

講師 中川 淳 (いわてタタラ研究会代表・技術教育を語る会会員)

「鉄を造る」50年の歩み-大震災から学び自然への畏敬を深めて-

 


1日(水)

開会の全体会(13:00~16:00)
基調報告 : 技術教育研究会常任委員会

記念講演 : 「鉄を造る」50年の歩み-大震災から学び自然への畏敬を深めて-

        中川 淳 (いわてタタラ研究会代表・技術教育を語る会会員)

 

実技・理論講座([前半]16:30~18:00, [後半]19:30~21:00)

 

実技講座

 

1.シャー芯マイクで通話しよう!

定員 : 前半・後半とも5名、材料費 : 500円程度

◎荻野和俊 (大阪工業大学)

シャープペンシルの芯を使って、カーボンマイクを作ります。簡単な原理のものを製作することによって、技術の進歩を実感することができます。実際に使われているマイクと比較してみましょう。通信の授業にご活用下さい。

2.機楽研究室のお気楽教材

定員 : 前半・後半とも7名、材料費 : 500円

◎児島高徳 (愛知県立刈谷工業高等学校)

これまでに私が気楽に作って、気楽に使用した「お気楽教材」を紹介します。空き缶のアルコール爆破、すっ飛びストローロケット、ミニブーメラン発射銃、あるないカード、レインボーブンブンごま、手品を楽しもう、などを作りましょう。

3.戻る遊具を作って遊ぼう

定員 : 前半・後半とも20名

◎吉田喜一 (東京都立産業技術高等専門学校)

3枚羽根紙ブーメラン、ブーメラン紙ヒコーキ、ブーメラン紙コップ、ブーメラン紙トンボを身近な材料と道具を使って作り遊びます。これらがなぜ戻るのか若干の理論解析を説明します。揚力やマグヌス効果について少し勉強できます。

4.教材・授業レベルでの国際交流

定員 : 10名

◎キム・ジンス(韓国教員大学)

今年もやります!日韓技術教育の国際交流。今回も,昨年までと同様に,韓国の技術教育の教材を実際に体験し,教育実践レベルでの国際交流を深めます。韓国語に不安のある方でも通訳がいますので安心です。興味のある方,ぜひご参加ください。

理論講座

5.日本と世界の職業教育カリキュラム

◎堀内達夫 (大阪市立大学)

グローバル化の下に広がる新自由主義的な経済・教育政策や困難化する若者の社会的・職業的自立への問題関心が高まっている。職業教育カリキュラム開発に関する近年の国際比較調査結果に基づいて、青年の職業教育について考える。

6.「インターンシップ」の現実から見えるもの

◎伊藤一雄(関西福祉科学大学)

学習指導要領の改訂により「キャリア教育の推進」が謳われ、学校では職場体験活動、就業体験活動がクローズアップされている。ところが、現実には「就業体験」「職場実習」「職業体験活動」「就業体験学習」、「企業実習」など区分も曖昧なままに「インターンシップ」という言葉が使用されている。今回はこれらの定義を整理すると共に、インターンシップの本来目指すものはなにか、関西の工業高校10校の現状を踏まえ考察したい。

7.木材加工の授業実践の検討

◎久保敏晴 (和歌山県新宮市立光洋中学校)

本講座では、和歌山県の産業の特徴や地域性を考慮しつつ、大工道具の歴史や林業のあり方なども取り上げた木材加工の授業実践を報告します。授業・教材の工夫・苦労の紹介をしつつ、皆さんと意見・情報交換をします。

8.商業高校における学外実習について

◎北川真也 (和歌山県立神島高等学校)

地元商店街と連携した活性化事業など商業高校において取り組んできた学外実習の事例を紹介し、成果と課題について検討を行います。また「キャリア教育・職業教育」との関連から専門教育の今後の方向性についてみなさんと議論したいと思います。

夜のつどい (21:00~  )

「子どもと学校を語ろう」「若手のつどい」など、参加者が自主的に企画します。


2日(木)

内容別分科会(9:00~17:00)

A 小学校・中学校の技術教育
分科会世話人代表 : 井川大介, 川俣純
テーマ:子どもの学びから,これからの技術教育を考えよう
全国どこへ行っても画一的な授業実践で本当によいのでしょうか。この分科会では子どもと向き合う中で生まれた個性あふれる技術教育実践に出会うことができます。単なる方法論にとどまらず、その内容を学ばせる目的は何なのか、なぜ子どもがそう考えたのかなど共に考えましょう。これまでも技教研は互いの教育実践を持ち寄り、とことん議論し高め合ってきました。その成果は自主編成テキスト・会報・雑誌等を通して広く公開されています。近年、「子どもの学びから考える」という視点で書かれたレポートが増えてきました。昨年は、小学校での技術 教育をどのようにすすめるかを考えることが、実は中学校での技術教育の本質を 問うことにつながることが議論されました。今年も互いの実践を交流しながら技術教育の醍醐味を追求しましょう。みなさんの参加と発表をお待ちしています。

B 高校・高専・高校後の技術・職業教育
分科会世話人代表 :辰己育男, 竹谷尚人, 高岩千尋
テーマ「教育実践を深めよう」
工業高校、高専、専門学校、職業訓練 校等が抱いている課題の中から、次の4つの柱に沿って、実践報告をもとに研 究討議を行います。
1) 高校再編の各地の問題点を探り、高校職業教育の将来展望を探る。
2) 単位数削減の下での工業 の専門性の確保と、楽しくわかる授業づくりの実践交流。
3) 就職難に立ち向かう各地の取り組みと、労働観・職業観を育て 進路を拓く実践の交流。
4) 高専、専門学校、職業訓練校など高校後の技術・職業教育の実践と課題の交流。
この他にも、「普通高校における技術・職業教育」「教科『情報』の実践」など幅広くレポートを募集しています。

交流会(18:00~19:30)
夕食を兼ねて参加者全員で交流を深めます。地域サークルやお国自慢など盛りだくさん。

総会(19:30~21:00)
1年間の活動を総括し、次年度の活動方針を検討します。


3日(金)

問題別分科会(9:00~11:00)

C技術史と教育    [門田和雄, 内田徹]
各地域に残る産業遺産を持ち寄り、近代化の歴史について考えたいと思います。機械、乗り物、建築物など、ジャンルは問いません。教育実践なども合わせて報告していただけるとありがたいです。

D諸外国の技術・職業教育    [横尾恒隆・木下龍]
諸外国の技術・職業教育は、どのように行われているのでしょうか。二カ国ほどの動向を、国内の課題を見据えつつ、国際的な視野で検討します。

E子ども・青年の発達と技術・職業教育    [平舘善明, 直江貞夫]
厳しい労働環境のなかで生きていく子ども・青年の健やかな発達を促す手だてを探るために、彼・彼女らの抱える発達課題や社会的諸課題を、技術・職業教育の観点から検討します。

F    技術教育の授業づくり    [佐藤和敏, 浅沼公博]
一押しの教材を持ち寄り、紹介・実演・議論を通して、「わかる授業」、「たのしい授業」の創造をめざします。教材情報満載の分科会です。初参加や教材のない方も大歓迎!

G    障害児・者の技術・職業教育    [尾高進, 阿部律彦, 池田由美子]
障害をもつ子ども・青年の技術・職業教育について、実践交流を交えて率直に交流しませんか。日ごろ障害児・者と関わっているかは関係なし。関心のある方はどなたでも大歓迎です。

閉会集会(11:00~12:00)
・内容別分科会の報告
・参加者からの感想
・大会総括

地域の技術見学会(14:00~)
①稲むらの火の館
    有田郡広川町広671
    入館料 : 500円 定員30名
1820年安政の大津波地震の際に、濱ロ梧陵は「稲むらの火」によって多くの村人を救いました。現代に通じる津波防災を考えます。

②島精機製作所
    和歌山市坂田85番地
    定員30名
和歌山市にあるニット機械製造・販売メーカーとして日本有数の企業です。コンピュータ制御の編み機について学んでみましょう。


 

[`yahoo` not found]
Bookmark this on Google Bookmarks
LINEで送る