第47回全国大会 大阪大会【報告】

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日時:2014年8月2日(土)~4日(月)
場所:東大阪 石切温泉 ホテルセイリュウ
〒579-8012 大阪府東大阪市上石切町1-11-12
電話 072-981-5001
FAX 072-987-0887
URL http://www.hotelseiryu.com/
主催:技術教育研究会
後援:大阪府教育委員会・大阪市教育委員会・東大阪市教育委員会

記念講演:モノづくりは人づくり
講師:青木豊彦(株式会社アオキ取締役会長)


開会集会(13:00~14:00)
基調報告:技術教育研究会常任委員会
 
記念講演(14:00~15:30)
「モノづくりは人づくり」 青木豊彦(株式会社アオキ取締役会長)
 
実技・理論講座(16:00~18:00)
小・中・高・高専・専門学校・特別支援学校・職業訓練校などにおける実践に役立つ実技・理論講座を用意いたしました。下記の8つの中から1講座をお選びいただけます。定員がある場合は申込先着順です。
【実技講座】
1.「Arduinoを使ったよくわかるマイコン制御」 荻野和俊(大阪工業大学)
イタリアの大学で生まれたArduino(アルドゥイーノと読む)というマイコン基板を使って、LED点灯やモータ制御、センサのデータ読み込みなどを行ってみましょう。パソコンが必要です。できるだけご持参下さい。
定員:10名
 
2.「超簡単!アクリル工作初めの一歩」川瀬勝也(同志社大学)
教具を自作するときに、部分的にでもアクリル樹脂を用いるとなかなか効果的です。カッターで切断し、接着剤で張り付けて、ちょっと磨くだけですが、少しコツが必要です。皆でシンプルな鉛筆立てを作って、おみやげにしましょう。
定員:10名
材料費:300円
 
3.「技術教育の授業づくり」浅沼公博(新冠町立新冠中学校)・佐藤和敏(函館市立椴法華中学校)
紹介・実演・議論を通して、「わかる授業」「楽しい授業」の創造を目指します。お一人お一人に実践発表をしていただきます。初参加の方や教材を持参されていない方も大歓迎です。
 
4.「電気・制御の教材を作ろう」高岩千尋(東京都立足立工業高等学校)
クリップモーターや備長炭電池などの定番教材から、回路盤やオートマくんボードまで、電気や制御に関する教材のキットを数種類用意しています。実際に触れて作ってみなさんで楽しく情報交換をしましょう。
材料費:実費(当日徴収いたします)
 
【理論講座】
5.「中・高校教員免許『職業指導』の歴史」佐藤史人(和歌山大学)
戦後、中・高校には「職業指導」免許状が当初から設定され、教科とは異なる教師の仕事に専門の担当者をあてることが企図されていましたが、この免許をキャリア教育で活用する事態にはなっていません。改めて「職業指導」を検討します。
 
6.「日本と世界のキャリア教育・職業教育」堀内達夫(大阪千代田短期大学)
先の和歌山大会(2012)では、日本と世界の職業教育について、カリキュラムの側面から国際類型を示してその動向について論じました。今回は、日欧米諸国に展開されるキャリア教育(ガイダンス)の動向について先の内容と重ねて、国際比較の観点から論じます。
 
7.「どうなる大阪の工業教育」林萬太郎(大阪大学・和歌山大学非常勤講師)
今年4月から、茨木・淀川・今宮の各工科高校に「冬期・夏期講習会の実施」「大学との連携」などを特色とする「工学系大学進学専科」が新設されました。紆余曲折のあった進学クラスの経緯と課題を考えます。
 
8.「小・中・高一貫の技術教育はなぜ必要か」長谷川雅康(鹿児島大学名誉教授)
普通教育としての技術教育の強化のため、1995年の「小・中・高一貫の技術教育のための教育課程試案」の改訂作業にWGが取り組んでいます。本講座では、理念「技術教育はなぜ必要か」についての論点の紹介と意見交換をしたいと考えています。
 
 
総会(19:30~21:00)
1年間の活動を総括し、次年度の活動方針を検討します。ふるってご参加ください。
 
夜のつどい(21:00~)
「子どもと学校を語ろう」「若手のつどい」など、参加者が自主的に企画します。


3日(日)

内容別分科会(9:00~17:30)
内容別分科会の冒頭に、合同分科会を行ったあと、A・Bの分科会に分かれて以下の内容を行います
A 小学校・中学校の技術教育
世話人代表:川俣純・平舘善明
分科会テーマ:「子どもの学びから、これからの技術教育を考えよう」
諸外国では、現代社会を生きる子ども・青年に不可欠な教養として、小中高校一貫の技術教育が実現しています。我が国の小学校には技術教育が明確に位置づけられていませんが、ものづくり活動は数多く取り入れられており、技術教育の視点からそれらを再編成可能と考えます。中学校では技術科として87.5時間が技術教育に割り当てられていますが、その時間内には収まりきらない豊かな実践の蓄積があります。分科会では、小学校と中学校での技術教育を中心に全国で奮闘する先生方のレポートを持ち寄り、明日の授業を切り開く充実した議論を行います。参加者一人一人がそれぞれの実践を語るだけでなく、小中高校一貫の技術教育のための視点を練り上げ、共有したいと考えます。材料と加工、エネルギー変換、食糧生産、制御と通信、生産と製図等の実践報告(特別支援学校・学級での実践を含む)の他、条件整備や教員養成問題等、広く交流する予定です。
 
B 高校・高専・高校後の技術・職業教育
世話人代表:辰巳育男・竹谷尚人・高岩千尋
分科会テーマ:「教育実践を深めよう」
工業高校、高専、専門学校、特別支援学校、職業訓練校等が抱いている課題の中から、次の4つの柱に沿って、実践報告をもとに研究討議を行います。
1)高校再編の各地の問題を探り、高校職業教育の将来展望を探る
2)単位数削減のもとでの工業の専門性の確保と、楽しくわかる授業づくりの実践交流
3)就職難に立ち向かう各地の取り組みと、労働観・職業観を育て進路を拓く実践の交流
4)高専、専門学校、職業訓練校など高校後の技術・職業教育の実践と課題の交流
この他にも、「普通教育における技術・職業教育」「教科『情報』の実践」など幅広くレポートを募集しています。
 
交流会(18:30~20:30)
夕食を兼ねて参加者全員で交流を深めます。地域サークルやお国自慢など盛りだくさん。


4日(月)

問題別分科会(9:00~11:00)
 
C 技術史と教育〔世話人:門田和雄・長谷川雅康〕
各地に残る産業遺産を持ち寄り、近代化の歴史について考えたいと思います。機械、乗り物、建築物など、ジャンルは問いません。教育実践なども合せて報告していただけるとありがたいです。
 
D 諸外国の技術・職業教育〔世話人:横尾恒隆・木下龍〕
諸外国の技術・職業教育は、どのように行われているのでしょうか。2カ国ほどの動向を、国内の課題を見据えつつ、国際的な視野で検討します。
 
E 子ども・青年の発達と技術・職業教育〔世話人:平舘善明・直江貞夫〕
厳しい労働環境のなかで生きていく子ども・青年の健やかな発達を促す手だてを探るために、彼・彼女らの抱える発達課題や社会的諸課題を、技術・職業教育の観点から検討します。
 
F 技術・職業教育の教員養成〔世話人:内田徹・疋田祥人〕
技術・職業教育の教員養成をめぐる国内の政策動向の検討や、各大学での実践交流を行いたいと思います。教員養成に興味・関心のある方は、どなたでも歓迎いたします。ご参加ください。
 
G 障害児・者の技術・職業教育〔世話人:尾高進・阿部律彦・池田由美子〕
障害をもつ子ども・青年の技術・職業教育について、実践交流を交えて率直に交流しませんか。日ごろ障害児・者と関わっているかは関係なし。関心のある方はどなたでも大歓迎です。
 
 
閉会集会(11:00~12:00)
○内容別分科会の報告 ○参加者からの感想 ○大会総括
 
地域の技術見学会(13:00~)
①株式会社アオキ
株式会社アオキは、航空機部品製造をはじめ、その技術を活かして、人工衛星打ち上げや無人飛行機の開発も行っている日本を代表する町工場です。
定員:20名
見学会費:1,000円
②造幣博物館と貨幣工場(予定)
貨幣を造る造幣局の博物館と工場見学(予定)を行います。造幣博物館は、明治時代に火力発電所として建てられた歴史的建造物です。
定員:20名
見学会費:1,000円


 

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