日時:2008年8月5日(火)~8月7日(木)
場所:会津若松温泉「東山グランドホテル」
〒965-0814 福島県会津若松市東山町大字湯本字上湯本5番地
アクセス JR磐越西線・会津若松駅下車。
東山温泉行路線バス、終点・東山温泉バス停降車
(20~30分に1本運転、乗車時間約20分)
5日(火)
【基調報告】技術教育研究会常任委員会
【記念講演】子どものための学校って? 森田道雄氏
【実技・理論講座】
(1)児島高徳「作ろう・遊ぼう・楽しい教材」
あなたも生徒が笑顔になる授業をもっと増やしたいと思いませんか。私が情報や機械などの授業で生徒と楽しんだ教材を、あなたも生徒の笑顔を思い浮かべながら一緒に作りませんか。
(2)斉藤武雄「つくって遊んで学べる教材 ――『子どものしあわせ』リレー連載より――」
小学生から大学生までが夢中になる教材に挑戦します。ブーメラン、戻る紙飛行機、フライングリング、吹き上げバイプなどの定番以外に何が登場するでしょうか。乞うご期待!
(3)直江貞夫「畑がなくてもできるダイコン栽培 -食糧生産の視点からの環境問題-」
間違いなく収穫できるダイコンの袋栽培を紹介します。栽培学習は、具体的な作物栽培の方法と、食糧生産や地球環境の問題との両輪で進めるものと考えます。
(4)荻野和俊「おぉ、止まって見える!-超高輝度LEDでストロボを作ろう-」
安価に入手できるようになった超高輝度LEDを使ってストロボ回路を作ります。ハンダ付けの経験のある人なら完成させることができます。いろいろな応用を考えて下さい。 定員:各回5名、 材料費:2,000円
(5)川俣 純「ロボコンに学ぶ授業スタイル提案」
ロボコンがもたらした変革を的確にとらえ,これからの技術科の授業の在り方を考えます。脈々と人類が積み上げてきた知的財産に学び,真似ることを通してその価値に気づき,自分なりの改良を加えその営みに参画させる取り組みと,実現のための提案です。
(6)坂口謙一「新しい教育課程基準と技術・職業教育」
学習指導要領の全面改定等により新しい教育課程基準が出現しました。技術・職業教育にどのような影響が及ぶのか,迫り来る新基準への対応問題を考えます。
(7)長谷川雅康「工業高校卒業者の意識と教育内容(実験・実習)を調査して」
工業高校の専門教育が、一般社会での技術の仕事に如何に活かされてきたか。工業教育の有効性について、直接卒業者に聴く調査と工業教科の実習内容が学習指導要領の改訂毎に如何に変化してきたかの調査の双方の結果を基に、今後の工業高校の課題を考えたい。
(8)教育条件整備検討委員会「技術教育の教育条件整備」
技術教育のよりよい授業実践のためには,それを可能にする教育条件整備が必要です。本講座では,本検討委員会が昨年度実施した、技術科教育に関する予備調査の結果を報告し、私たちの課題を考えます。
(9)大谷良光「技術・工業教育の授業の方法」
技術教育の方法は教育内容に対応して多様であるべきなのに、中学校技術科は、問題解決学習、工業高校の座学は教え込みが中心である。実践記録に即して教育方法を考え、カリキュラム開発の手だてを検討する。
(10)堤製作所「鉄器文明を支えた会津の鍛冶」
(前半のみ)皆さんは鍬を使って土を耕したことはありますか。その土地によって鍬の形状が違っていることをご存じでしたか。野鍛冶職人としての仕事と鉄器文明について話をお聞きます。
(11)BITOWA(ビトワ)「会津塗りの新ブランド」(後半のみ)
400年の伝統に裏打ちされた会津塗りの確かな技術とデザイナーの研ぎ澄まされた感性との出会いにより生み出された会津塗りの新ブランド「BITOWA」について紹介します。
6日(水)
【内容別分科会】
(1)A分科会:井川大介・木下龍
授業を振り返ったり,新たな授業に挑戦したりする機会を,日々の多忙さに奪われていませんか?本分科会では,小学校・中学校の技術教育に焦点をあてながら,全国各地で活躍する先生方の元気なレポートを持ち寄り,明日からの授業を切り拓く充実した議論を共有したいと考えています。レポートとしては,「生産と製図」,「材料と加工の技術」,「エネルギーの技術」,「制御と通信の技術」,「食糧生産の技術」という単元ごとの授業実践を中心に,それらを支える教育条件整備問題,さらには大学における教員養成の実践なども予定しています。当日持ち込みレポートも歓迎です。みなさんのご参加をお待ちしております。
(2)B分科会:辰巳育男・小嶋晃一
学校のおかれる厳しい状況の中で、「楽しくわかる授業を行いたい」、「生徒たちの成長を実感したい」と思いながら、がんばっている先生方が全国にたくさんいます。そんな先生方を応援する分科会を作っていきたいと思います。本分科会では、工業高校、高専、専門学校、職業訓練校等の抱える問題の中から、①楽しくわかる授業づくりの実践交流、②高校再編の各地の状況と問題点、③労働観・職業観を育て進路を拓く実践、④高専、専門学校、職業訓練校など高校後の技術・職業教育の実践と課題の交流、の4つの柱で研究討議を行います。学習指導要領改定、普通高校における技術教育、教育条件整備など幅広くレポートを募集しています。
【交流会】
夕食をかねて参加者全員で交流を深めます。地域サークルやお国自慢など盛りだくさん。
【総会】
1年間の活動を総括し、次年度活動方針を検討します。ふるってご参加下さい。
7日(木)
【問題別分科会】
(1)技術史と教育:大河内信夫・石田正治
技術教育のなかで技術史の役割を考えながら、地域の技術史研究、産業遺産の発掘などの調査・研究報告や技術史の授業実践を検討します。
(2)諸外国の技術・職業教育:横尾恒隆
諸外国の技術・職業教育はいかに行われているか。二カ国ほどの動向を、国内の課題を見据えつつ、国際的な視野で検討します。
(3)子ども・青年の発達と技術・職業教育:直江貞夫・平舘善明・斉藤武雄
厳しい労働環境のなかで生きる子ども・青年の健やかな発達を促す手だてを探るために、彼・彼女らの抱える発達諸課題や社会的諸問題を、技術・職業教育の視点から検討します。
(4)技術教育の授業づくり:川俣純・村松浩幸・井川大介
今年もやります教材交流!全国から教材を持ち寄り互いに交流します。これまでにない新しい発見が見つかるはずです。頭を柔軟にしてこれからの技術教育を考える時間にしましょう。
(5)障害児・者の技術・職業教育:尾高進・阿部律彦・岡田孝一郎
障害をもつ子ども・青年の技術・職業教育について、実践交流を交えつつ率直に交流しませんか。ひごろ障害児・者と関わっているかどうかは全く関係なし。関心のある方はどなたでも大歓迎です。
【地域の技術見学会】
(1)堤製作所:特許「姫鍬(ひめぐわ)」製造発売本舗。
鍬を作って80年。ステンレスの姫鍬。見学人数、20名以内。鍬と言っても使用する土地によっていろんな形状があることに驚かされます。ステンレス製の「姫鍬」を作っている製作所を見学します。ぜひご参加ください。
(2)ほしばん絵蝋燭店:元祖・会津絵蝋燭製造販売元。
説明を受けた後,絵蝋燭作りの体験も可。見学人数、20名以内。和蝋燭としての質の高さと絵付けにこだわった蝋燭作り。ハゼの実から絞った蝋を使い,水彩絵の具でツバキ・牡丹などの花を描く絵蝋燭作りを見学します。1260円で絵蝋燭作り体験も可能です。