日時:2011年8月3日(水)~5日(金)
場所:「割烹の宿 湖畔」
〒950-0914 新潟県新潟市中央区紫竹山7丁目5-13
TEL:025-247-3355(代) FAX:025-247-8430
http://www.kohangroup.co.jp/
主催:技術教育研究会 後援:新潟県教育委員会
3日(水)
開会の全体会(13:00~16:00)
基調報告:技術教育研究会常任委員会
記念講演:誇りと自信をもって取り組んだ43年間の技術教育 ~授業・学級・学校づくり~
川瀬 勝也(前同志社中学校長,同志社大学理工学部講師)
実技・理論講座([前半]16:30~18:00、[後半]19:00~21:00)
実技講座
1.教材・授業レベルでの国際交流 前半・後半とも定員10名、 材料費500円
崔 劉鉉,李 明薰,林 潤珍(韓国・忠南大学校)
韓国では今、学習者の創意性と問題解決能力を伸張させるために,様々な技術実習敎材が開発されています。隣の国,韓国では,どんな技術実習が行われているか,直接体験してみませんか。
2. オートマシーン君も使って、旋盤加工でペーパーウェイトを作ろう! 前半・後半とも6名、材料費:600円
北海道サークル:井川大介、浅沼公博、平舘善明
自動制御を取り入れた卓上ミニ旋盤で黄銅を削っての金属加工の授業をしてみませんか。中学生が生産技術の奥深さを知ること間違いなしです。この講座内容は、技教研北海道サークル研修会で大好評を博したものです。地域サークル活動の進め方についてもその秘訣を伝授!?
3. マイコンボードArduinoを用いた制御 実習 定員6名 パソコンの持参が望ましい
門田和雄(東工大附属科学技術高校)
近年、使いやすいと評判のマイコンボードArduinoを用いたディジタル入出力とアナログ入出力の基礎について、実習を通して学びます。各種センサやモータを活用した制御に取り組む予定です。
4.ランド法による新プリント基板作製法 定員:各5名×2回 費用:500円
荻野和俊(京都市立伏見工業高校)
エッチングをしなくてもプリント基板が作れます。ランド法という新しいプリント基板作成法を紹介し、この方法で電池1個で点灯するLED点滅回路を作ります。道具の関係で5名定員ですが、見学歓迎します。
理論講座
5.「課題研究」交流会
辰巳育男(都立田無工業高校),竹谷尚人(都立六郷工科高校)
それぞれの工業高校の個性が光る「課題研究」の授業の交流勉強会を行います。自身の実践や専門にこだわらず、広く研究テーマを募集します。全国から集まった教材をもとに、授業づくりの交流を深めていきましょう。
6.中学校技術科の新教科書の検討
木下龍(千葉大学)
2010年度,中学校技術科の新教科書が検定されました。従来の開隆堂,東京書籍に加えて,教育図書の教科書が検定に合格しました。2012年度の使用開始に向けて,これら各社の新教科書の内容を比較・検討します。
7.中教審答申「今後の学校におけるキャリア教 育・職業教育の在り方について」(2011・1・31)をどう見るか
依田有弘(千葉大学名誉教授)
文中でも言われていますが、幼児期の教育から高等教育までを通した「キャリア教育・職業教育の在り方」を纏めた答申は、過去に例を見ません。この答申をどう読むか、私たちの課題は何か共に考えたいと思います。
8.導入で決まる「生物育成(栽培)」の授業
直江貞夫 (東京学芸大学等非常勤講師)
タネを蒔く前や作物の生育中、教室ではどんな授業をするのか。作物をどこでどう育てるかの問題以上に授業の行き詰まりも心配です。この講座では、座学の3回目ほどまで授業のレ-ルを敷きます。その先の展開例も紹介します。
9.教員養成制度改革の動向
内田徹(フェリス女学院大学等非常勤講師)
教員養成制度改革が議論されています。教員養成制度は、日本だけでなく、イギリスやフランス、ドイツ、アメリカ等でも問題になっています。諸外国の動向や日本の議論の経過と内容を一緒に把握・検討しましょう。
夜のつどい(21:00~ )
「子どもと学校を語ろう」「若手のつどい」など、参加者が自主的に企画します。
4日(木)
内容別分科会(9:00~17:00)
A 小学校・中学校の技術教育 分科会世話人代表 井川大介、川俣 純
分科会テーマ:問題意識をもち、理念のない対応措置から脱却しよう
中学校の技術科では、改訂「学習指導要領」に提示されている内容全てに対応していくとすると、3年間で87.5時間でこなすのには足りないはずです。しかし、この対応のみに追われ、これまでの実践のダイナミックさが失われたり、技術教育の核心に迫る教育実践が失われようとしているように思えてなりません。A分科会では、中学校に限らず小学校や大学などでも、主権者教育の立場に立ったカリキュラムの自主編成を進めてきました。時数の制限が今以上にある状況で単なる方法論に留まらず、半学級のとりくみなど技術教育をより前進させるために何ができるかということも問われていると考えられないでしょうか。
全国の技術教育関係者の熱い思いが詰まったレポートを通して、そのとりくみに学び、参加者のみなさんのよりどころとなる技術論について議論しましょう。
B 高校・高専・高校後の技術・職業教育
分科会世話人代表 辰巳育男、竹谷尚人、高岩千尋
分科会テーマ:教育実践を深めよう
工業高校、高専、専門学校、職業訓練校等が抱いている課題の中から、次の4つの柱に沿って、実践報告をもとに研究討議を行います。
1)高校再編の各地の問題点を探り、高校工業職業教育の将来展望を探る。
2)単位数削減の下での工業の専門性の確保と、楽しくわかる授業づくりの実践交流。
3)就職難に立ち向かう各地の取り組みと、労働観・職業観を育て進路を拓く実践の交流。
4)高専、専門学校、職業訓練校など高校後の技術・職業教育の実践と課題の交流。
この他にも、「普通高校における技術・職業教育」「教科『情報』の実践」など幅広くレポートを募集しています。
交流会(18:00~19:30)
夕食を兼ねて参加者全員で交流を深めます。地域サークルやお国自慢など盛りだくさん。
総 会(19:30~21:00)
1年間の活動を総括し、次年度の活動方針を検討します。
5日(金)
問題別分科会(9:00~11:00)
C.技術史と教育 [門田和雄、大河内信夫]
各地域に残る産業遺産を持ち寄り、近代化の歴史について考えたいと思います。機械、乗り物、建築物、ジャンルは問いません。教育実践なども合わせて報告をお願いいたします。
D.諸外国の技術・職業教育 [横尾恒隆、木下 龍]
諸外国の技術・職業教育は、どのように行われているのでしょうか。二カ国ほどの動向を、国内の課題を見据えつつ、国際的な視野で検討します。
E.子ども・青年の発達と技術・職業教育 [平舘善明、直江貞夫]
厳しい労働環境のなかで生きていく子ども・青年の健やかな発達を促す手だてを探るために、彼・彼女らの抱える発達課題や社会的諸課題を、技術・職業教育の観点から検討します。
F.技術教育の授業づくり [児島高徳、佐藤和敏]
一押し教材を持ち寄り、紹介・実演・議論を通して、技術教育の「わかる授業」「たのしい授業」の創造を目指す教材情報満載の分科会です。初参加や教材のない方も大歓迎!
G.障害児・者の技術・職業教育 [阿部律彦、池田由美子、尾高 進]
障害をもつ子ども・青年の技術・職業教育について、実践交流を交えて率直に交流しませんか。日ごろ障害児・者と関わっているかは関係なし。関心のある方はどなたでも大歓迎です。
閉会集会(11:00~12:00)
○内容別分科会の報告 ○参加者からの感想 ○大会総括
地域の技術見学会
①三条鍛冶道場
三条市元町11-53 和釘つくり500円 定員20名
金物の町三条の伝統技術と、ものづくり精神を継承・発展させるための研修施設=三条鍛冶道場で、「和釘づくり」の体験をします。
②重房刃物
三条市南四日町2-11-9 定員6名
③吉金刃物製作所
三条市金子新田丙881-1-3 定員15名
越後三条鍛冶の伝統を受け継ぐ職人による刃物づくりの実際を見学します。