第46回全国大会 銚子大会【報告】

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日時:2013年8月6日(火)~8日(木)
場所:ホテルニュー大新
〒288-0012 千葉県銚子市犬吠埼10292
電話 0479-22-5024 フリーダイヤル 0120-22-0224
FAX 0479-22-5057
URL http://www.newdaishin.com/index.html
主催:技術教育研究会
後援:千葉県教育委員会・千葉市教育委員会
 

記念講演:技術史における理念と現実
講師 道家達将(東京工業大学名誉教授・東京工業大学博物館特命教授)


6日(火)

開会の全体会(13:00~16:00)
基調報告:技術教育研究会常任委員会
記念講演:技術史における理念と現実
 
実技・理論講座([前半]16:30~18:00[後半]19:30~21:00)
前半と後半は同一内容。それぞれ1講座ずつ選べます。定員がある場合は申込み先着順です。
【実技講座】
1.本間一郎(船橋市立芝山中学校)「ミニチュアかんなとマイ箸づくり」
全長90ミリ程度のミニチュア平がんなを製作し,そのかんなでマイ箸づくりにも挑戦します。かんな台も刃も廃棄物を再利用。箸も端材から削り出すというエコな実技講座です。
 
2.栗原幸利(NPO法人WO-un),佐瀬響(NPO法人WO-un)「ロケットストーブを作ろう」
災害時等に小枝や端材を使って暖房や調理ができる低燃費高火力の「ロケットストーブ」を身近な材料と道具で作ります。今回は一番簡易的で可搬性も非常に高い調理用ロケットストーブを製作します。
材料費:1台につき3500円(参加者で分担)
 
3.児島高徳(愛知県立刈谷工業高校)「作って遊んで教材探究」
生徒の笑顔を思い浮かべて教材を作りませんか?2学期が楽しみになりますよ。①コークスを作って歴史探検。②クリップモータはなぜ回る?③バルサで作るブーメランなどなど。いっしょに作って楽しみましょう。
 
4.石田正治(愛知県立豊川工業高等学校)「機械加工における加工手順と段取り」
高校の課題研究や実習の授業で,何か新しいものを加工しようとするとき,機械加工の手順や段取りに困ったことはありませんか。この講座では,旋盤加工を事例にして,加工手順の組み立て方や段取りの考え方を学びます。
 
5.「教材・授業レベルでの国際交流」
今年もやります!日韓技術教育の国際交流。今回も,昨年までと同様に,韓国の技術教育の教材を実際に体験し,教育実践レベルでの国際交流を深めます。韓国語に不安のある方でも通訳がいますので安心です。興味のある方,ぜひご参加ください。
 
【理論講座】
6.技教研原発研究プロジェクト「原発に関して教えるべきこと」
これまで技教研では,原発問題について研究プロジェクトを組織し検討を重ねてきました。本講座では,その成果の一つとして,中学校技術科および高校工業教育において原発について教えるべきことを提案します。
 
7.直江貞夫(東京学芸大学非常勤講師)「生徒が技能を身につけることの意義」
技能指導は,製作に必要だからおこなうのでしょうか。しかし,生徒は,完成させることよりも技能を身につけること自体を楽しんでいるようです。本講座では,技能の獲
得がはたす生徒の人格形成上の意義について,授業実践や追跡調査等に基づいて多角的に考えます。
 
8.大河内信夫(千葉大学)「栽培学習に取り組むために」
新中学校学習指導要領になって,学習内容に「生物育成」が必修となり,これまで十分に取り組まれてこなかったために戸惑っている先生が多いと思います。スプラウト栽培などで形ばかりの栽培学習としている実践も目につきます。総花的になるかもしれませんが栽培の授業に取り組む提案をしていきたいと思います。
 
9.伊藤一雄(関西福祉科学大学)「世界の工業高校見て歩き -ヨーロッパを中心にー」
この10年関西の職業教育懇話会のメンバーとの共同研究も含めて,約10ヶ国の高校を訪問調査してきた。その中で,日本の論文や雑誌などに記されていない各国の工業高校のありのままの姿を報告したい。
 
10.:本多満正(鹿児島大学)「技術科の条件整備と協働での授業づくり」
内容盛りだくさんの学習指導要領ではメリハリのきいた実践計画が重要となる。また,道具,設備の改善と,「1校1名以下体制」での授業の充実も重要である。本講座ではそれらの現状と問題克服の取り組みを報告する。
 
夜のつどい(21:00~)
「子どもと学校を語ろう」「若手のつどい」など,参加者が自主的に企画します。


7日(木)

内容別分科会(9:00~17:00)

A小学校・中学校の技術教育
分科会世話人代表:川俣純,平舘善明
2011年3月の東日本大震災・福島第一原発事故により,みんなが教養として“技術を見る目”を育む必要性が認知され,その教育要求が高まっています。中学校学習指導要領も昨年度から全面実施され,技術科は,内容面で以前に比して,生産技術を対象とするものとして位置づいています。本分科会では,小・中学校の技術教育に焦点を当て,全国で奮闘する先生方の元気なレポートを持ち寄り,明日の授業を切り開く充実した議論ができればと考えています。ベテラン,若手を問わず,レポートや教材・教具を持ち寄り,技術教育で変わる子どもの姿を共有し,その教育的価値を再確認しませんか。材料と加工,エネルギー変換,食糧生産,制御と通信,生産と製図等の学習指導要領にも対応しうる各単元の実践報告の他,条件整備や教員養成問題等,広く交流する予定です。
 
B教育実践を深めよう
工業高校,高専,専門学校,職業訓練校等が抱いている課題の中から,次の4つの柱に沿って,実践報告をもとに研究討議を行います。
1)高校再編の各地の問題点を探り,高校職業教育の将来展望を探る
2)単位数削減のもとでの工業の専門性の確保と,楽しくわかる授業づくりの実践交流
3)就職難に立ち向かう各地の取り組みと,労働観・職業間を育て進路を拓く実践の交流
4)高専,専門学校,職業訓練校など高校後の技術・職業教育の実践と課題の交流
この他にも,「普通教育における技術・職業教育」「教科『情報』の実践」など幅広くレポートを募集しています。
 
交流会(18:00~19:30)
夕食を兼ねて参加者全員で交流を深めます。地域サークルやお国自慢など盛りだくさん。
 
総会(19:30~21:00)
1年間の活動を総括し,次年度の活動方針を検討します。ふるってご参加ください。


8日(木)

問題別分科会(9:00~11:00)〔世話人〕
 
C技術史と教育〔門田和雄,内田徹〕
各地に残る産業遺産を持ち寄り,近代化の歴史について考えたいと思います。機械,乗り物,建築物など,ジャンルは問いません。教育実践なども合せて報告していただけるとありがたいです。
 
D諸外国の技術・職業教育〔横尾恒隆,木下龍〕
諸外国の技術・職業教育は,どのように行われているのでしょうか。二カ国ほどの動向を,国内の課題を見据えつつ,国際的な視野で検討します。
 
E子ども・青年の発達と技術・職業教育〔平舘善明,直江貞夫〕
厳しい労働環境のなかで生きていく子ども・青年の健やかな発達を促す手だてを探るために,彼・彼女らの抱える発達課題や社会的諸課題を,技術・職業教育の観点から検討します。
 
F技術教育の授業づくり〔浅沼公博,佐藤和敏〕
一押し教材を持ち寄り,紹介・実演・議論を通して,「わかる授業」「楽しい授業」の創造をめざします。教材情報満載の分科会です。初参加や教材のない方も大歓迎!
 
G障害児・者の技術・職業教育〔尾高進,阿部律彦,池田由美子〕
障害をもつ子ども・青年の技術・職業教育について,実践交流を交えて率直に交流しませんか。日ごろ障害児・者と関わっているかは関係なし。関心のある方はどなたでも大歓迎です。
 
閉会集会(11:00~12:00)
・内容別分科会の報告
・参加者からの感想
・大会総括
 
地域の技術見学会(14:00~)
①銚子電鉄
銚子電鉄は,千葉県の最東端を走るわずか6.4kmの小さなローカル鉄道です。鉄道ファン必見です。体験型ワークショップも企画しています。
②洋上風力発電
銚子沖では,国内初の洋上風力発電の実現に向けた研究プロジェクトが推進されています。洋上風力発電の現状と課題を学び合いましょう。


 

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